暑いから怪談
お化け、苦手
これは、私が中学生の頃に聞いて震え上がった話です。
私のお友達が実話だと言い張るので、完全に信じていました。
そのお友達は少し影のある感じがする女の子で、普段から 「私は霊感が強い」 「私には霊が完全に見える」 などと、自慢していました。
たまに「あそこに霊がいる」 と、教室の隅を指差したり、さもその子には見えているようでした。
しかし、その女の子は全く霊を怖がっておらず、よく私に 「今あそこに いた」 と、教えてくれました。 私が怖がるのが面白かったのかもしれません。
私 「なぜ怖くないの？」
その女の子 「いつも見えてるから、なれちゃった」
私 「怖かった事ないの？」
その女の子 「一度、死ぬほど怖かった事があるよ。聞く？」
恐る恐る私 「聞きたい・・ かな・・」
こうして、その女の子の話が始まりました。
ここからは覚えている限り、その女の子の話を忠実に再現したいと思います。
・・・・「 去年の事なんだけど、私とお母さんの２人で旅館に泊まる事になったの。その旅館は 出る という噂のある旅館だったんだけど・・・
確かに部屋に入った瞬間から悪寒がして、直感的に いる と思ったわ。
でも不思議なの、いつもは見える私なのに何も見えなかったの。
わたしには分かる。 この部屋に いる 。
どこ？ どこに いる の？
普段は怖くないのに、わたしは少し怖くなったの。
お母さんは気にする様子もなく、先に寝てしまったわ。
田舎の旅館だったから、お母さんが寝てしまうと、とても静か。
なにも音がしない。 田舎だから外は真っ暗。
しばらく後に、わたしも寝ようと思ったんだけど、
なぜかお母さんと少し離れて布団を敷いたの。 理由は分からない。
死んだように静かに寝ているお母さんを見てから、電気を消して眠りについたんだけど・・・
それからどれくらい寝たか分からない。 全然時間が経ってないかもしれない。
わたしは目が覚めたの。でも目が覚めたのに目があけられない。
生まれて初めての金縛り。指一本動かない。
それにお母さんの気配がしない。 横で寝てる筈なのに。
そしてあの悪寒。 今ここに いる 。
目は開けられないけど分かる。 若い女性だ ・・怖い。
きっと金縛りのせいだ。私が怖がるなんて。
わたしに近づかないで わたしにさわらないで
心の中で叫んでいたのに、わたしの顔に何かが触れた。
お母さん？ 違う。
お母さんじゃない。 お母さんじゃない。
怖い！ やめて！
今度はもっとハッキリと感じた。
まず、わさわさと耳の横で音がした。何かが這っている。
だんだん近づいて、わたしの顔の上を這って通り過ぎた。
でもとても不快な感覚。それが顔の上を はいながら通り過ぎた。
気持ち悪い！ 怖い！ 助けて！
もう我慢できない。わたしは力を込めた。 でも、体は動かない。
もう一度 今度はもっと必死にどこか動かそうとしたら
まぶただけが動いた。 目があいたの。
そして、わたしが見たものは、
畳の上を這う 女の髪の毛だった。
髪の毛だけが動いていたのよ！！
這いずり回る女の髪の毛を見て気を失ったの。
多分これ以上怖い思いは、もうしないと思う。」・・・
当時、私は恐怖におののき、そして完全に信じていました。
しかし、今となってはタダの怪談話しだと思います。
女の子が男の子を怖がらせてやろうとしただけです。
今思えばカワイイじゃないですか。
一生懸命、怖がらせようとしているのです。
だいたい、女性の髪の毛だけが動くわけないですし、
ウイッグをヒモで引っ張れば同じ事できますし。
そう私は思っていました。
これを見るまでは・・・
↓
http://www.youtube.com/watch?v=T0RwzT744AA
・・・・・。
・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
ギィヤァァァーーー！！！
・・・・えへっ
ちなみに毛の長いモルモットです。
テヘぺろ
すみません。怖がらせたお詫びにカワイイやつを。
テンパのモルモット
しかし、あの女の子の話もモルモットだったと思えば、
もの凄くシュールな話になりますね・・・。
ごめんよ私の思い出・・
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